CORE1-11 クオリア・プレゼンス

沿って | 2019年9月3日

クオリア(質感・感覚質)プレゼンス(臨場感)

「トンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」

–川端康成「雪国」

この一文を聞いた時、この一文を読んだ時

ただ文章として理解することはだれでもできます。
ところが、質感を伴いまるでそこに自分がいるような臨場感を味わえるかどうかは、その人の経験値や想像力によって異なってきますね。

 

高速聴学をする時、ビデオの速視聴をする時、ただ速い音声を聞き取ろうとするだけでなく、速くても想像力を駆使しながら頭の中で映像化するようにして欲しいのです。
さんは質感と臨場感を伴う想像はできているだろうか?

 

最初のうちは《聴き取るだけで精一杯!》が当たり前。
トレーニングを進めて3倍速がなんとか聞き取れるならば、質感も臨場感もしっかりと想像して欲しいのです。
その際に作品によっては簡単なものや難しいものがあるはずです。これは自分の人生体験にもよって違いますし、自分が臨場感を持って知っている語彙の量によっても違うはずです。

《質感を伴って知っている語彙・臨場感を伴って知っている語彙》これは受験勉強の時に一覧表で丸暗記した語彙では太刀打ちできないのです。
質感や臨場感を伴って知るには体験が重要になります。他の言葉との紐付けも重要です。【夜の底が白くなった】という言葉の意味が解っていても、自分が【夜の底が白くなった】と感じた経験がないと作者と同じような臨場感は伴いません。では、実体験がなければ理解できないのでしょうか?

幸いなことに、本や映像で他人の経験値を自らの経験のように頭の中にインストールすることができるのです。本を読む(聴く)、映像を見る、音楽を聞く、など様々な刺激で疑似体験を増やすことができるのです。

上記の「雪国」の例ですと、自分が雪国(何処の)に向かう列車(どんな)に乗っている状況を思い起こしてみる。雪はどんな雪なのかを想像してみる。(さらさらの雪なのか、ベトベトした雪なのかなど)
そういった工夫をすることをオススメします。

私が子供時代には辛うじて蒸気機関車がありましたので、「汽車」のイメージは持ち合わせています。(昭和40年代)
昭和の終わりから平成以降の生まれの人は、「雪国に向かう列車」と聞くと新幹線などを想像するかも知れません。
それはそれで良いのです。

こういった作品に触れる際には、著作者の年代やその時の時代背景を調べてみましょう。
今回の例ですと、川端康成が生きていた頃の時代に人々がどのような生活をしていたのかを調べてみると良いでしょう。また著作者はどのような人物だったのでしょうか?

 

高速聴学で3倍速以上・・・聴き取るだけでなく、頭の中に情景が浮かんで来ること。
ここで高速脳の下準備をしています。ここをしっかりとこなさなければ速読の時に苦しみます。

3倍速音源で聞き取れる情報よりも、遥かに目からの情報の方がスピードが速いのです。一気に沢山の文字情報が処理できます。ところがその際に質感や臨場感がついてくることができなければ、《ただ読めただけ》の速読になります。まるで電話帳を読むような感覚でしょうか。

 

読めることと理解できることは全く違います。

一般的な眼球トレーニングによる速読をおすすめせず、徹底的に耳から鍛える方法を取り入れているのはそのためです。音源を聴く際に、できるだけ詳細に想像して、質感も臨場感も味わうようにしてください。

 

本日の課題

本日の課題は少しディープなことを考察してほしいと思っています。

①芥川龍之介「蜘蛛の糸」朗読ビデオを3倍速で1回聞く。(VIDEO SPEED CONTROLLER 使用)

  • 聞く際には字幕をボーッと眺める。(読むのではない見る感覚)
  • 表現されていることをしっかりと想像力を使って頭の中で映像化する。

②芥川龍之介について検索して調べる。

  • 龍之介の生い立ち
  • 龍之介の価値観
  • 龍之介が服毒自殺をした理由を様々な角度から考えてみる

③朗読ビデオを2倍速で1回聞く。(VIDEO SPEED CONTROLLER 使用)

  • 聞く際には字幕をボーッと眺める。(読むのではない見る感覚)
  • 作品での表現と龍之介について調べたことを併せて聴き、①の時に感じたことと印象の違いを感じ取る。

 

では、理解したことや気が付いたことを早速アウトプットしてみましょう。
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