
1日で作る甘酒とみりん
今回はもち米で甘酒とみりんをつくりました。
みりんは通常、出来上がるのに1年くらい必要です。
ですが、文明の利器を使って1日でつくります。
甘酒の作り方
今回は糀ともち米を使って甘酒を作ります。
もち米を使うと米で作ったものよりも甘くなりますから、炭酸で割って生姜を加える等、アレンジしても美味しいです。凍らせてシャーベットにしても良いですね。
料理に使える
健康のために出来るだけ甘いものは控えた方が良いのですが、料理に甘味が欲しいときは加えてみてください。優しい甘味でコクがでます。
砂糖のような精製糖ではなく発酵でつくられた糖なので、甘味が欲しいなら日本酒やみりん、甘酒を加えてください。
材料
- 餅米
- 米糀
- 水
※餅米と米麹は1対1の割合
作り方
- 容器を消毒しておく。(熱湯、強酸性水、アルコール度の高い焼酎など)
- 炊いた餅米を容器の三分の一くらいまで入れる
- 餅米がひたひたになるくらいまで水を注ぐ(糀菌が失活しないよう温度を下げるため)
- 餅米と同量の米糀を加える
- 餅米と米糀がひたひたになるくらいまで水を注いで、よく混ぜる
- 低温調理器やヨーグルトメーカー、炊飯器の保温モードで約6~8時間置く
※糀菌は60度以上になると失活してしまいますから、58度くらいを保ってください。
みりんの作り方
みりんは甘酒の作り方とほぼ同じですが、水の代わりに米焼酎を使います。
みりんは果実酒と同じ扱いなので家庭で作ることが出来ます。
材料
- もち米(今回は炊いています。)
- 米糀
- 米焼酎
- ※餅米と米麹は1対1の割合
作り方
- 容器を消毒しておく。(熱湯、強酸性水、アルコール度の高い焼酎など)
- 炊いた餅米を容器の三分の一くらいまで入れる
- 餅米がひたひたになるくらいまで米焼酎を注ぐ(麹菌が失活しないよう温度を下げるため)
- 餅米と同量の米糀を加える
- 餅米と米糀がひたひたになるくらいまで米焼酎を注いで、よく混ぜる
- 低温調理器やヨーグルトメーカー、炊飯器の保温モードで約6~8時間置く
- 出来上がったら、ネルやサラシのような布で濾す。
※1.糀菌は60度以上になると失活してしまいますから、58度くらいを保ってください。
※2.濾す時に使う布は、染めや漂白が無いものを選んでくださいね。
※3.濾す際の動画は”かえし”講座の冒頭にあります。
コラム1
甘酒の歴史
甘酒の歴史は古く、奈良時代に編纂された日本書紀に甘酒と思われる記述が出てきます。
「十五代天皇の応神天皇に、吉野の民である国栖人(くずびと)が醴酒(れいしゅ)を捧げて国栖奏(くずそう)を奏で酒宴を行った。」とあります。
醴酒というのが現在の甘酒のことで、奈良県吉野町では今でも国栖奏の儀式が浄御原神社の祭りとして受け継がれています。
古代の甘酒の製法は、米と糀、そして酒で作っていて、宮中に収める高級酒のひとつだったと記述が残っています。
醴酒を辞書で調べると…
「名〙 あまざけ。ひとよざけ。こさけ。れい。」と、でてきます。
“ひとよざけ”とは文字通り一晩で出来るお酒という意味です。
古代から醴酒は現在の6月下旬から9月上旬につくられていて、ちょうど暖かい時期に一晩で出来る甘酒を宮中で楽しんでいたということになります。
その後江戸時代には甘酒が一般庶民に広がるようになり甘酒と呼ばれるようになりました。
江戸時代中期には、それまで夏の飲み物だった甘酒が冬の飲み物になり、後期に入ると一年中売られるものになりました。
日本各地の甘酒祭
米や米から作られるものは神事に関係します。
甘酒もその一つ。日本各地に甘酒の祭りが今も残っています。
木花咲耶姫が考案した天甜酒が醴酒の起源であるという説もあり、歴史や日本神話が好きな方は一度じっくり調べてみると面白いかもしれませんね。
飲む点滴?
ビタミン、ミネラルが豊富なことから、一時は飲む点滴として甘酒が流行りました。
確かに身体に良いのですが、糖は糖なので、飲みすぎには注意してください。
コラム2
みりんの歴史
みりんの起源については、中国から伝来したという説と日本発祥説の二つがあります。
- 中国伝来説
中国の密淋(みぃりん)という甘いお酒が戦国時代に日本に伝来したという説。 - 日本発祥説
日本に古くから存在した「練酒」「白酒」に腐敗防止のため焼酎を加えたのが始まりという説。
みりんは元々はお酒として飲まれていました。調味料ではなかったのですね。
今回作ったみりんも、とっても美味しい甘いお酒でした!
美味しいみりんは紹興酒とも味が似ています。
調べてみると、やはり製法がよく似ていました。
みりんが調味料として使われるようになったのは1950年代頃からで、そこから段々偽物が誕生し始めたようです。
みりんの甘味も糀の発酵によるものではなく、人工甘味料を添加したものが多く出回っているので注意が必要です。
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